日時:2025年3月3日(月)15:00~16:00(質疑15分込み)
(会場参加:14:30受付開始・オンライン:14:45入室開始)
形式:ハイブリッド開催(会場開催+オンライン開催)
[会場]海外投融資情報財団(JOI) 大会議室
東京都千代田区九段北2-3-6九段北二丁目ビル3F 九段下駅1番出口より徒歩6分 MAP
主催:一般財団法人海外投融資情報財団
使用言語:日本語(資料など一部英語)
参加料:無料
申込締切:2025年2月26日(水)
会場定員:先着20名
セミナー概要
2024年という激動の「選挙の年」を経て、2025年は第二次トランプ政権の発足で始まりました。さらに、長期化するウクライナ戦争や複雑化する中東情勢など、国際的な政治・経済環境はますます不確実性を増しています。この状況では、単に「予測」するだけでは不十分であり、複数のシナリオを想定して準備を進めることが重要になります。このような地経学的な環境の変化に対応するためには、シナリオ分析が非常に有効な手法となります。
本セミナーでは、東京大学公共政策大学院の「Asia’s Geoeconomic Landscapes」の講義をもとに、地経学的な観点を中心に据えたシナリオ分析の導入編についてお話します。実際の事例にも触れながら、どのように企業がシナリオ分析を活用できるか、当該領域での企業支援の経験が豊富な講師が、基本的な視点を提供します。今後、より踏み込んだ内容の発展編についても、参加企業のニーズを踏まえ検討予定です。
プログラム
15:00~15:10 不確実性の時代に企業に求められる視点(東京大学公共政策大学院教授 西沢利郎)
15:10~15:45 地経学シナリオ分析 導入編(同非常勤講師 上田倫生)
o なぜ今シナリオ分析なのか?
o 企業戦略のためのシナリオ分析
o シナリオ分析の要諦
o シナリオ分析の実践例(世界の地経学的環境、台湾海峡情勢などを例に)
o 企業として考えるべきポイント
15:45~16:00 Q&Aセッション
講師紹介
西沢利郎(東京大学公共政策大学院教授)<東大教員紹介HP>
国際協力銀行をへて2013年より東京大学公共政策大学院(GraSPP)で研究・教育に従事。外務省調査員、国際通貨基金(IMF)エコノミスト、世界銀行アドバイザーなども歴任。専門は開発金融、官民連携(PPP)、国家債務、アジア地経学。北京大学、ソウル大学校と交流するほか、アジア開発途上国との政策対話にも取り組む。ラオスにおける人材育成、財政安定化政策研究・対話への貢献が評価され、2022年度外務大臣表彰を受賞。東京外国語大学(ラテンアメリカ研究)と東京大学(経済学)で学士号、ウィスコンシン大学マディソン校(経済学)で修士号。
上田倫生(東京大学公共政策大学院 非常勤講師)<東大教員紹介HP / LinkedIn>
企業向け地政学戦略アドバイザリー「Geopolitics & Strategy」の代表を務める傍ら、東京大学公共政策大学院ではアジアの地経学的環境に関するシナリオ分析の講義を担当、同大学法学政治学研究科の特任研究員も務めている。これまで、複数の戦略・会計系コンサルティングファームで、日本企業向けの戦略や地政学コンサルティング案件に従事した経験を有し、直近では大手会計系ファームにおいて地政学戦略を担当するディレクターを務めていた。アカデミックな観点では、東南アジア諸国の政治を専門としており、米国を中心に複数の論考を発表している。東京大学法学部卒業、ウィスコンシン大学マディソン校修士(東南アジア研究)。元米国フルブライト奨学生。