世界が分極化する中、グローバルサウスと呼ばれる新興国や途上国は地政学的にも経済的にも益々重要な役割を果たすようになり、G7と中国を除くグローバルサウスの国々で世界経済の4割を占めるようになっています。急成長する市場として、また、製造拠点や資源供給元としても重要度の高い、新興国や途上国への進出は、企業の持続的な成長にとって不可欠となる一方で、これらの国は、ソブリン・デフォルトや債務再編などの事例も多く、カントリーリスクの管理が、先進国での事業や投融資と比べても格段に重要になります。
本セミナーでは、企業にとって今後益々重要となる、新興国や途上国のソブリンリスクを中心としたカントリーリスク管理の考え方、リスクの分析手法、1980年以降の過去の債務危機の事例から得られるレッスン、リスクのモニタリング体制などを具体的な事例も交えて解説するものです。新興国や途上国のカントリーリスクの管理にハイライトした体系的セミナーとして、企業における新興国・途上国のリスク管理や審査において何をみるか、どのような体制をとるのかなど担当部門が頭を悩ます問題についても説明します。
内容はリスク管理、審査に従事していない方でも理解できるよう用語解説も織り込みながら判り易く説明を行いますので、皆様、奮ってご参加ください。
概要
日時:2025年2月19日(水) 14:00-17:00(16:30~17:00は質疑応答)
形式:会場開催
[会場]海外投融資情報財団(JOI) 大会議室
東京都千代田区九段北2-3-6九段北二丁目ビル MAP
主催:一般財団法人海外投融資情報財団(JOI)
使用言語:日本語
会場定員:20名(先着順)
プログラム
1.新興国・途上国(グローバルサウス)と先進国の全体像
2.新興国・途上国のリスクとは?
3.IMFの手法にみる新興国・途上国のソブリンリスクの管理
4.格付機関とソブリンリスク
5.過去のソブリン危機とそのレッスン
6.ポリティカルリスク
7.カントリーリスクとソブリンリスク
8.新興国・途上国ソブリンリスクの継続的なモニタリング体制と参考になるデーターソース
対象者
・企業や金融機関などで新興国・途上国のリスク審査やリスク管理を担当する方々
・新興国・途上国向けの投資・融資に携わられる方々、新興国・途上国での事業拡大を検討されていらっしゃる方々
講師紹介
株式会社 日立総合計画研究所
グローバル情報調査室
古高 輝顕(こたか てるあき) 主管研究員
1990年に国際協力銀行(当時:日本輸出入銀行)に入行。アジア通貨危機時にフィリピン政府向けの緊急支援融資をマニラ駐在員として担当。リーマンショック発生後、同ショックの影響を受けた途上国の銀行に対し国際金融公社(IFC)と共同で出資するファンド案件を承諾。同行で、のべ8年半にわたり、研究所において途上国経済調査や投資動向調査、経済審査部門においてアジア・中東欧・中南米・アフリカなどの途上国の経済審査を担当。また、欧米各機関のポリティカルリスクの審査手法の調査を実施し、ポリティカルリスク分析の手引書を作成。調査部次長やワシントン上席駐在員として地政学調査を担当。
2020年2月以降、日立グループのシンクタンクである日立総合計画研究所にて、地政学分野や企業戦略に関する調査を担当。
受講料
会員19,800円(税込)
申込期日
2025年2月14日(金)
振込期限
2025年2月14日(金)
キャンセルポリシー
キャンセルされる場合には、キャンセル料が発生いたします。申込み前に必ずご確認ください。
2025年2月14日(金)以降:受講料の100%
お問合せ
JOI総務部 TEL:03-5210-3311、E-mail:pca@joi.or.jp