日時:2022年6月2日(木)14:00-17:00
会場:一般財団法人海外投融資情報財団(JOI)大会議室 / JOI conference room
主催:J.S. Held Japan LLC、一般財団法人海外投融資情報財団(JOI)
使用言語:英語(通訳はつきません)
参加費:5,000円(税込)
募集人数:20名
申込期限:2022年5月26日(木)
気候変動問題はサステナブルな事業活動への取り組みの最前線に位置しています。その一方で、社会問題は、企業に対してサプライチェーンにおける人権への悪影響の特定、予防、緩和、報告を継続的に行うプロセスである人権デューデリジェンス(HRDD)の実施を法的に義務付ける議論を起こし、気候変動問題に対する取り組みと同等の対応を要求しています。
今年2月、EUは、全加盟国27か国に対し、HRDDの実施を義務付け、バリューチェーン全体において企業が引き起こした人権侵害などの問題の責任追及と搾取的なビジネス慣行を特定および抑止するための責任体制と強力な実行メカニズムの確立を求める画期的な法案を提出しました。
しかしそもそもHRDDとは何でしょうか。そのフレームワークの作成・開発はどのように行い、広範囲にわたるサプライチェーン全体に、有意義で効果的、かつ実用的で管理しやすい方法で導入していけばいいのでしょうか。
J.S. Held Japan LLC マネージング・ディレクター、日本代表 ベン・フォーエイカーによるインタラクティブなワークショップを実施します。このワークショップは以下を目的としています。
◆HRDDのフレームワークおよび実行可能なプロセスをどのように構築し、実施するかを理解する
◆優先事項の決定、予防、ステークホルダーエンゲージメントにおけるベストプラクティスを学ぶ
◆HRDDがいかに先進的かつ戦略的な役割を果たしうるか、ケーススタディーを通じて明らかにする
<対象者>
*法務・リスク・コンプライアンス担当者
*ESGやSDG、サステナビリティ、CSR、経営企画を担当するシニアマネジャー
*サプライチェーンマネジメント、調達担当のシニアマネージャー
*投資家向け広報活動に関わる担当者
*ガバメント・リレーションズ、コミュニケーション、マーケティング担当者
*内部監査人
<ワークショップの議題>
◆現状況の概要および日本のビジネス界にもたらす影響
◆HRDDフレームワーク構築における検討事項
◆実施する際の主要な課題
◆リスク・マッピングと優先順位決定
◆HRDDとは何か?どのように実施するか?
◆ソーシャル・オーディットとは?どのように実施するか?
◆是正措置‐アプローチとオプション
◆ステークホルダーエンゲージメント‐どのように効果測定、モニタリング、報告を行うか
◆中小企業のための基本的な取り組み
◆ケーススタディーに関する議論
<ファシリテーターについて>
ベン・フォーエイカーは日本に15年以上在住し、これまでに様々な産業分野のグローバル企業の市場参入戦略やリスクの評価を担当し、リスク評価やコンプライアンス推進プログラムを実施してきました。また、不正や汚職、ビジネスインテリジェンスやデューデリジェンス調査、危機対応や管理、ブランドインテグリティやリスクコンサルティングサービス、グローバルなコンプライアンスプログラムの設計と実施など、複雑な調査業務を専門としています。
これまでに、ハイリスクの環境下で活動するグローバル企業や日本の多国籍企業に対し、コンプライアンスに特化したデューデリジェンスやモニタリングのプロセス、トレーニング、レポーティングの設計と実施を担当し、自動車、製造業、ヘルスケアなど様々な分野で大規模なプロジェクトを指揮してきました。
最近では、持続可能な課題に取り組むクライアントの支援に力を入れており、このテーマについて多くの記事を執筆し、政府、大学、企業に対する講演を行っています。
戦略的目標を達成するためのプロセスや行動を導入することを目的とした、グローバルプログラムの作成と開発を担当し、クライアントには、政府機関や、様々な産業分野で文化的に多様な大手多国籍企業が含まれます。
ベンはオックスフォード大学とSaidビジネススクールからLeading Sustainable Corporationsの認定を受け、米国商工会議所サステナビリティ委員会の副会長を務めています。また、一橋大学ビジネススクール国際企業戦略専攻で講義を行い、サステイナブル・リーダーシップ・プログラムの開発にも携わっています。
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